活動報告

講演・研修講師

千葉県の生活保護法担当地区担当員研修において、「ケースワーカーの燃え尽きを防ぐ!ストレスに強くなり健康に働き続けるためのストレスマネジメント 」をテーマに講演を行いました。

千葉県の生活保護法担当地区担当員研修において、「ケースワーカーの燃え尽きを防ぐ!ストレスに強くなり健康に働き続けるためのストレスマネジメント 」をテーマに講演を行いました。

今年の1月には福祉事務所の管理職の方を対象に研修を行いましたが、今回は現場で日々奮闘する55名のケースワーカーさんを対象に、5時間かけてお話をさせて頂きました。

私がエイダーズを開業してもうすぐ4年になりますが、この4年間、多くのケースワーカーさんが私のセミナーやカウンセリングに来てくださいました。

その中で私が感じたことは、以下のブログ記事にまとめています。
激務で毎日辞めたいと思う生活保護ケースワーカーさんが、自分自身を見失わないために伝えたいこと。
京都府向日市のケースワーカーと生活保護受給者による死体遺棄事件はなぜ起きたのか。「過酷な職場環境と事件の関係性」と紐解く。

このブログを書いたことがきっかけで千葉県社会福祉協議会様とご縁を頂き、今年は2回研修を担当させて頂きました。本当にありがとうございます。

今回は、主に以下のような構成で話をしました。

第Ⅰ部:ケースワーカーの燃え尽きを防ぐ!「ストレスマネジメント」と「負の感情の扱い方」
第Ⅱ部:「ストレスが減る人間関係の距離感」を保つための自己理解と実践法
第Ⅲ部:「悪質なクレームや暴力的言動を繰り返す、困った受給者」への効果的な対応方法

過酷な環境で働くケースワーカーさんが少しでも楽に仕事ができるように、明日から今すぐに使える「心の健康を保つ方法」や「受給者への対応法」について5時間をフルに使い細かく説明しました。

東京のケースワーカーさんの相談を普段受けていて感じることですが、多くの人が現場で孤立しているように思うのです。もちろん職場で働いていて、上司も同僚もいます。

でも、私には孤立しているケースワーカーさんが多いと感じます。
現場で働くケースワーカーそれぞれが、日々満身創痍ともいえるほど疲弊していて、同僚や新人に関心を持つ精神的な余裕も時間もない。

それぞれが自己流で、じっくりと福祉事務所の方針や役割について話し合う時間もない。
疲れて具合が悪いのはみんな当たり前だから、言葉に出しても何も変わらないし、「早く慣れるしかないよ」としか言ってもらえない。

2時間も暴言を聴き続けても、それも福祉事務所では当たり前らしいから、「しっかりしなきゃ」と自分に言い聞かせて働くしかない。
だって、みんなこれくらいやってるから。

こうやって、ケースワーカーさんは日々耐えて耐えて耐え抜いて、その内自分が傷ついているのかすらもよくわからなくなる。
このようにして燃え尽きていく人が多いのです。

私の話は、単にメンタルヘルスのことを話すのではなく、福祉事務所という環境そのものに目を向けてもらっています。

福祉事務所は、単に激務だから大変なのではない。そこには、燃え尽きてしかるべき環境要因が全て揃ってしまっているのです。
(※詳しくは京都府向日市のケースワーカーと生活保護受給者による死体遺棄事件はなぜ起きたのか。「過酷な職場環境と事件の関係性」と紐解く。で解説しています)

だから、ケースワーカーが燃え尽きを防ぐために、まずは自分たちの環境を客観的に理解する必要があります。

なぜ、毎日暴言を吐かれても電話を切ることができないのか。
なぜ、こんなに傷つけられないといけないのか。
なぜ、こんなに身体や心が重く苦しいのか。

「福祉事務所はこれくらい普通だから、早く慣れた方がいいよ」

こんな簡単な言葉で済まさずに、全てを理解して、できることを真剣に考えてほしい。
このような思いで、いつもお話をさせてもらっています。

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公認心理師・精神保健福祉士。精神科・EAP機関・カウンセリングルーム・学校などで、2万件以上の相談を受けてきたカウンセラー。講師としての経験も豊富で、企業や公的機関において15年以上に渡り、メンタルヘルス、ハラスメント、コミュニケーションなどをテーマに講演を行っている。
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